馬力とは?業務用エアコンを導入する際の最適馬力とは?
業務用エアコンを導入する時、その建物にあったエアコンを選定することになります。しかし、業務用エアコンの導入で重要な要素の確認を忘れてはいけません。「馬力」が重要となりますが、重要性を知らない人もいるでしょう。そこで今回の記事では、馬力の重要性と、設置予定の物件にあった最適な馬力を解説するため、参考にしてください。
業務用エアコンにおける馬力とは
馬力とは、「業務用エアコンの能力を表した数値」と考えればわかりやすいでしょう。自宅に設置しているエアコンを購入したことがある人は、その時のことを思い出してみてください。何畳用など部屋の広さを確認して、最適なエアコンを購入したのではないでしょうか。考え方における基礎としては、自宅のエアコンの購入方法と変わりません。しかし、業務用エアコン購入の場合はもう少し複雑になります。建物の広さだけでなく、業種や用途によって選定するエアコンが変わってくるのです。
その際、エアコンを選定する目安となるのが馬力といわれています。最適な馬力のエアコンを導入できれば、さまざまなメリットを得られるでしょう。最適な馬力については、しっかり理解する必要があります。導入のタイミングで馬力についての検討を含めずに導入してしまうと、後悔してしまうケースが多いでしょう。
業務用エアコンは一般的に高額商品であり、一度導入をしたものは数年以上使い続けます。また、日本の気候から考えても、ほぼ一年中エアコンは稼働させることになるのではないでしょうか。建物に欠かせない業務用エアコンの選定の重要な鍵となる「馬力」について、検討してから最適な機種を選ぶようにしたいものです。
最適馬力は使用環境で異なる
「馬力については何か知っている。しかし、自分の建物にはどの馬力のエアコンを導入すればいいのかわからない。」という人のために、使用環境に沿った最適馬力の目安を説明していきましょう。まず馬力を考えていくにあたっては、「空調負荷」を計算する必要があります。空調負荷とは部屋を通る熱量、部屋自体から発生する熱量のことを指すものです。
基本的には空調負荷に合わせて、馬力を選定していきます。しかし、既に想像がつかなくなっている人も多いはずです。そこで一般的な事務所に、業務用エアコンを設置する例を想像してみましょう。コピー機、パソコンなどの設備を部屋に置きますよね。これらの機器類は、実は熱を発しているものなのです。この設備の有無で、熱量が変わっていきます。さらに、事務所内の建物構造も一様ではありません。構造によって空調の負荷が異なるでしょう。すると、馬力の選定にも影響が出てきます。結局自分の建物にとって最適な馬力を算出することは難しいのではないでしょうか。
目安として「一般事務所」であれば、27~60平米で2.5馬力は必要です。「飲食店舗」であれば38~74平米で5馬力となり、用途により目安も大きく異なります。何が適しているのかわからない人は、業務用エアコンの工事業者に一度機種などを提案してもらうことをおすすめします。
最適馬力を選ぶメリット
「馬力って言葉は聞き慣れないし、とりあえず馬力の大きいものを導入しておけば間違いないのでは。」「費用がかさむので、小さい馬力のもので済ませてしまおう。」と考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、その考えで購入するとコストが余分にかかる可能性があります。建物にあった最適な馬力を選ぶメリットがいくつかあるため、紹介していきましょう。
寿命を延ばしてコスト削減
業務用エアコンの心臓部にあたるのが「コンプレッサー」です。コンプレッサーに負荷がかかると、徐々にエアコンの耐用年数が減っていきます。何も考えず馬力の強い業務用エアコンを導入してしまうと、負荷が重くなるでしょう。建物に対して能力が高すぎ、風量が大きくなってしまいます。負荷の問題だけでなく強い風が体にあたり続け、従業員が体調を崩しやすくなってしまうのです。最適馬力の業務用エアコンを導入していれば、最適な風量を出し続けられるでしょう。
省エネ
少しでも費用を抑えるため、馬力が足りないエアコンを選んだとしましょう。馬力が足りないエアコンでは、いざ運転を開始しても、設定温度になかなか到達しなくなります。設定温度に到達するため、エアコンは最大出力を続けます。その場合、電気代がかかってしまうことは想像が付きますよね。馬力を最適にしておけば、省エネにつながるという考えを持っておくことが必要です。省エネは、これから長くその建物と付き合っていく場合、大きなメリットとなります。
業務用エアコンの馬力について説明をしました。最適馬力の業務用エアコンを導入することが肝心です。そうはいっても、自分だけで馬力について考えるのは不安だという人がほとんどではないでしょうか。そのような人たちのために、業務用エアコン工事会社は適した機種や馬力を提案しているのです。見積時に現地調査をしてもらう必要があります。その時に、最適馬力について相談しておけば、安心して導入まで任せられるでしょう。