業務用エアコンのルーバーが動かなくなった時の対処法。動かない原因とは?
エアコンの吹き出し口に設置されている羽のことをルーバーといいますが、このルーバーが何らかの原因で動かなくなることで、エアコンの風向きが調整できなくなります。今回は業務用エアコンのルーバーが動かなくなってしまう原因と、いざ動かなくなってしまったときの対処法を詳しく解説します。
ルーバーとは?
ルーバーは導入でもお話ししたとおり、エアコンの吹き出し口に設置されている羽のことで、このルーバーによって風向きを変更できます。右向きにすれば風向きも右側に、上側にすれば風向きが上になりますので、暑いときや寒いときは自分に当たるように調節することでエアコン効果を効率よくアップできます。業務用エアコンの場合も同じように、人口密度が高い場所に直風にすることで部屋全体の温度を効率よく調節可能です。
ただしこのルーバーを動かす際にはリモコンを使う必要があります。ルーバーはモーターと連動しているパーツですので壊れやすく、業務用エアコンの修理の大半が、このルーバー部分の修理です。ルーバーがなくともエアコン自体は動作しますが、エアコンを効率よく稼働させる上で風向きは重要なポイントです。ルーバーが破損したタイミングでエアコン本体にも何らかの異常事態が起きている可能性も高いですので、ルーバーが壊れてしまったら早めに修理することをおすすめします。
ルーバーが動かなくなる原因
ルーバーが動かなくなる原因は大きく分けて2つあります。1つめはルーバーの破損です。こちらはルーバー本体に寿命が来てしまい、パーツそのものがかけることが原因になりますので、パーツ交換をするだけで修理ができます。
2つめはモーターの故障です。ルーバーはモーターと連動して動いていますが、モーターそのものが壊れている場合、ルーバーに異常がなくても動かなくなるのです。
この2つを見分けるためにはまず、ルーバーの状態を確認する必要があります。明らかにルーバーの形が壊れている、または風向きが一応動くけれど様子がおかしいという場合はルーバーを交換すればよいだけですが、ルーバーは見たところ破損部分がなく風向きが一切動かせない状態や、モーターからブラブラとルーバーがぶら下がっている状態の場合は、モーター本体が破損している可能性が高いでしょう。ルーバーの破損はある日突然発生します。物理的に衝撃を与えていなくとも突然壊れることもありますので、エアコンから変な音がする、風向きが調節しにくくなったなど何らかの異常が起きたら、ルーバーが傷んでいる可能性が高いです。
自分で修理できるかの確認方法
ルーバーの損傷が原因の場合、自分で修理ができるケースがほとんどです。新しいルーバーを購入して交換するために、エアコンのメーカーや型式、製造年数をチェックして、設置されているルーバーの種類を特定しましょう。取り付け方と取り外し方は製品によって異なりますが、共通していえるのが作業時は必ず、エアコンの電源を切るかブレーカーを落とすことです。電源を落とさずルーバーを外すと漏電する可能性がありますので、必ずコンセントを抜くなどして電気が流れないように注意してください。
その後、ルーバーを取り外して新しいルーバーを設置し、電源を入れてルーバーが稼動するか確認すれば終了です。ルーバーを外す際にルーバーを破損させてしまい、欠けた破片がエアコン内に落ちてしまうこともあるため作業は丁寧に行いましょう。万が一パーツがエアコン内部に落ちてしまった場合は、放置せずに必ず回収してください。ルーバーは大抵の場合、両端と真ん中の三箇所で固定されており、真ん中の留め具を外してから、右側左側の順番で外すとスムーズに外せます。ルーバーの設置が完了したらそのままエアコン内部の掃除をして、エアコンを閉じ、エアコンの動作チェックをしましょう。
とくに問題なくルーバーが動けば修理完了です。ですが故障原因がモーターにある場合、残念ながら自分で修理はできません。モーター修理や交換など本格的なメンテナンスをしないといけませんので、必ずプロの業者に依頼をしましょう。エアコン修理の費用は業者によっても異なりますので、いくつかの業者を比較することが大切です。修理費用があまりにもかさむ場合は、エアコン本体の交換を検討した方が早い可能性がありますが、モーター修理だけであればエアコン本体を購入するよりも安く済みます。エアコンを長く使うためにも、エアコンに何らかの不調が出てきたら早め早めに修理を頼みましょう。
業務用エアコンにあるルーバーはある日突然壊れることも少なくありません。自分で直せる状態であればすぐに修理できますが、自分で直せない場合は業者に早めに依頼をしましょう。夏場など修理業者に依頼が殺到しやすいため、早めに依頼しないと修理が数日後になる可能性もあります。夏場にルーバーのみならずエアコンが壊れるような事態を防ぐためにも、ルーバーに異常が出たら早めに修理することが大切です。